※一口1,000円から。夏休みの居場所を安全に継続するための緊急更新費用です。
大阪府羽曳野市の子どもの居場所「きらぼ」(Kids' Rights Voice)が大切にしている、子どもとの接し方をご紹介します。すべての子どもが安心して過ごせる場所を目指して、スタッフ・ボランティア全員で取り組んでいます。
きらぼは、すべての子どもが「ここにいていいんだ」と安心して過ごせる居場所を目指しています。
そのために、スタッフ・ボランティア全員が、日々次の点を大切にしながら子どもたちと接しています。
子どもを一人の人間として尊敬し、対等に接することを大切にしています。
「大人だから上」「子どもだから下」という考えは持ちません。年齢に関係なく、一人の人間として尊重し合う関係を大切にしています。
命令口調で指示をしたり、上から目線で接したりすることも、対等な関係とは言えません。子どもであっても、一人の人として丁寧に接することを心がけています。
子どもに攻撃的な言葉(「お前」「あほ」等)は絶対に使いません。また、「〇〇君はできるのに」など、他の子どもと比較する言葉も、子どもの自尊心を傷つけるため使いません。
怒鳴り声やきつい言葉は、言われた本人だけでなく、それを耳にした周りのすべての子どもにとって大きなストレスになると言われています。
特に子どもは大人の振る舞いを無意識に覚えます。居場所全体の安全と子どもたちの健やかな習慣を守るため、言葉遣いには細心の注意を払っています。
「今度〇〇を持ってくるわ」といった安易な約束はしません。
大人にとっては何気ない一言でも、子どもは純粋にその約束を信じて覚えています。約束を破ることは、子どもとの信頼を損なうことになります。
例えば、子どもが「このゲームがしたい」と言った時、「今度持ってくるね」と約束するのではなく、用意ができた時に持ってきて示すようにしています。持ってきた際も、特定の子だけの特別扱いにならないよう、「やりたいって言っていたから持ってきたよ。みんなで一緒にしよう」と声をかけ、全員で共有するようにしています。
子どもが良くないことをした場合も、感情的に怒鳴ったり、恐怖心を与えるような叱り方はしません。
※ただし、他の子や自分を傷つける危険がある場合は、まず安全を確保した上で対応します。
まずは「怒ってないよ、教えて」など安心させる言葉を添えながら、子どもの言い分を丁寧に聴くことから始めます。トラブルの際も、一方的に決めつけず、双方の話を聴くことを大切にしています。
その上で、人格を否定したりおどしたりするのではなく、起きた「事実」だけを伝えるようにしています。そうすることで、子ども自身が自分の行動に気づき、次はどうすればいいかを自分で考えられるようサポートしています。子どもは、きちんと気づいて理解してくれます。
子どもの年齢によって伝わり方が変わるため、幼い子には特にわかりやすい言葉で、ゆっくり伝えるようにしています。
5. 「あかん」「おかしい」「変」などの評価する言葉を使いません
子どもを一人の人間として尊重するために、「あかん」「おかしい」「変」といった否定的な評価の言葉は使いません。
子どもは大人と違い、「自分がしたこと」と「自分自身」を切り離して考える力がまだ十分に育っていません。何かの行動や取り組みに対して「おかしい」「あかん」と伝えたつもりでも、子どもは「自分という人間がおかしいんだ」「自分はダメな存在なんだ」と、自分自身の存在そのものを否定されたように受け取ってしまうことがあります。
こうした言葉を繰り返し受け取ると、子どもは自分を価値のない人間だと思い込み、小さく惨めな気持ちや無力感を抱えてしまうことがあると言われています。大人は傷ついても気持ちを切り替える力がありますが、子どもにはその力がまだ十分に備わっていません。一度深く傷つくと、その痛みを自分で癒やすことができず、ずっと抱えたままになってしまうこともあります。
だからこそ、何かを伝えたい時は「ダメ」という評価ではなく、事実を伝え、子どもがのびのびと取り組めるような前向きな言葉かけを大切にしています。
私たちは、これらを大切にしながら、子どもたちにとって安心できる居場所づくりに日々取り組んでいます。
私たちは、以下のガイドラインをスタッフ・ボランティア全員で大切にしていきます。
1. 「尊敬」と「対等」な関係
子どもを一人の人間として尊敬し、対等に接してください。「大人だから上」「子どもだから下」という考えは持たないでください。
命令口調で指示をしたり、上から目線で接したりすることは避けてください。子どもであっても、一人の人として丁寧に接することを心がけてください。
また、子どもに「〇〇取ってきて」など、個人を指定してお手伝いを頼まないでください。お手伝いをお願いしたいときは、「〇〇したい人?」と、その場にいる子どもたち全体に聞いてください。お手伝いが好きな子どもは、自分から喜んでやってくれます。
特定の子に直接頼むと、その子は断りたくても断れないことがあります。また、大人から「〇〇取ってきて」と言われることが続くと、子どもは「人には、ああやって用事を頼んでいいんだ」と学習してしまいます。
2. 攻撃的な言葉や比較する言葉の禁止と、周りの子への影響
子どもに攻撃的な言葉(「お前」「あほ」等)を絶対に使わないでください。こうした言葉は、子どもに「自分はダメな人間だ」と、行動ではなく自分の存在そのものを否定されたように感じさせてしまいます。
また、「〇〇君はできるのに」など、他の子どもと比較する言葉も使わないでください。比較されることで、子どもは「自分はできない側なんだ」と、存在そのものへの評価として受け取ってしまいます。「あなたは要領がいいから教えるのが楽」のような褒め言葉も、比較である以上、他の子を「劣る側」として位置づけてしまいます。子ども同士に優劣の序列を作ることは、一人の人間として対等に接するという私たちの姿勢に反します。
怒鳴り声やきつい言葉、比較する言葉は、その場にいる周りの子どもにとっても大きなストレスになると言われています。特に子どもは大人の振る舞いを無意識に覚え、同じように他の人を比較したり、「お前」などと言ったりするようになります。居場所全体の安全と子どもたちの習慣を守るため、言葉遣いには細心の注意を払ってください。
3. 安易な約束はせず、「実行」で示してください
「今度〇〇を持ってくるわ」といった安易な約束はしないでください。大人にとっては何気ない一言でも、子どもは純粋にその約束を信じて覚えています。約束を破ることは、子どもとの信頼を損なうことになります。
例えば、子どもが「このゲームがしたい」と言った時、「今度持ってくるね」と約束するのではなく、用意ができた時に持ってきて示してください。持ってきた際は、特定の子だけの特別扱いにならないよう、「やりたいって言っていたから持ってきたよ。みんなで一緒にしよう」と声をかけ、全員で共有するようにしてください。
4. 怒らず、まず「事情」を聴いてください
子どもは失敗したり、言うことを聞かなかったりするのが当たり前です。
「こうあるべき」という大人の基準を一度横に置いて、「この子は何で困っているのかな?」「本当はどうしたいのかな?」と、行動の裏にある「理由」を探る姿勢を大切にしてください。
子どもが良くないことをした場合も、感情的に怒鳴ったり叱り飛ばしたりしないでください。
※ただし、他の子や自分を傷つける危険がある場合は、まず安全を確保した上で対応してください。
まずは「怒ってないよ、教えて」など安心させる言葉を添えながら、「何があったのか」と事情を聴いてください。けんかやトラブルの場合は、片方の言い分だけで判断せず、必ず双方から話を聴いてください。
その上で、「そんなことしたらあかんやろ、もう今後一切これで遊ばせない」といったおどし文句や、人格を責めるような言い方はせず、何が悪かったのか、その「事実」だけを伝えてあげてください。子どもは、きちんと気づいて理解してくれます。
改善策や解決策を具体的に示すことができる場合は、それを伝えてください。もしくは、事実を伝えた後に、子どもに「どうすればいいと思う?」と問いかけてあげてください。子どもの年齢によって伝わり方が変わるので、幼い子には特にわかりやすい言葉で、ゆっくり伝えてあげてください。
5. 子どもを評価する言葉に注意してください
子どもに対して、「あかん」「おかしい」「変」といった否定的な評価の言葉は使わないでください。
子どもは大人と違い、「自分がしたこと」と「自分自身」を切り離して考える力がまだ十分に育っていません。何かの行動や取り組みに対して「おかしい」「あかん」と言ったつもりでも、子どもは「自分という人間がおかしいんだ」「自分はダメな存在なんだ」と、自分自身の存在そのものが否定されたように受け取ってしまいます。
このような言葉を繰り返し浴びると、子どもは自分を価値のない人間だと思い込み、「小さく、惨めな気持ち」や「無力感」を抱えるようになります。そして大人と違い、子どもにはこの痛みを自分で処理し、気持ちを切り替える力がまだ備わっていません。一度深く傷つくと、その痛みをずっと抱えたままになってしまいます。
何かを伝えたいことがある場合は、「ダメ」という評価ではなく、事実を伝え、前向きな言葉かけをしてください。
例:「おかしい」ではなく → 「こうするともっと良くなるかもね」
例:「あかん」ではなく → 「こうやってみようか」
【エピソード例】
きらぼの室内で、ボール遊び禁止のルールがあったにもかかわらず、二人の子どもがボール遊びをしてしまい、誤ってシャンデリアの電球を割ってしまったことがありました。一人の子がすぐに正直に報告に来てくれ、現場に行くと、もう一人の子もきちんと正直に話してくれました。
このような時は、まず「教えてくれてありがとう、えらいね」と、正直に報告できたことを褒めてあげてください。
次に「怪我はない?」と関わった子ども全員の安全確認を優先してください。
その上で、「あかんやんか」というような本人を責める言い方はせず、「ボールがあるとやりたくなるよね。じゃあこれはしまっておこうか」というように、事実を伝えつつ、次に同じことが起きないための工夫を一緒に考える声かけをしてください。
正直に報告してくれたことを頭ごなしに叱ってしまうと、子どもは次から「隠す」「嘘をつく」という選択をするようになってしまうかもしれません。子どもたちが何かあった時に隠さず、安心してなんでも言える環境づくりを、スタッフ・ボランティア全員で大切にしていきましょう。
最後に、
私は、小学2年生の時に「あほ」という言葉を覚えました。
家でその言葉を使った私に両親は驚き、母から「どこで覚えてきたん?」と聞かれたことを、今でもよく覚えています。
子どもは、大人が思う以上に、身近な場所で使われた言葉をそのまま吸収します。
「きらぼで覚えてきた」と言われることのないよう、皆様のご協力をお願いいたします。
いつも子どもたちに温かく接してくださり、本当にありがとうございます。